Gimme a break

Make bitter things a little bit sweeter

メンタルフルネスと精神安定について

最近、マインドフルネスという言葉を聞くことが多い。

いわゆるこれは瞑想的なものであるが、瞑想には1部否定的な人間が多い。

例えば、

 

・瞑想では心を落ち着けられない

・短期的効果に乏しい

・科学的根拠がない

 

残念ながら、これらは全て字面上は正しい指摘だ。

 

だが、fMRIを使った実験などから、臨床的な観点、つまり、実践的な精神安定に有用だという事実もある。

1度ここで整理しよう。(本エントリーは『 心をつなげる』に依拠する)

 

・瞑想では心を落ち着けられない

瞑想はまず、心を落ち着けるプロセスの一つであるに過ぎない。つまり、それだけではダメだということだ。瞑想を行うと、自分の心の中の声、考えてる事が幾らマインドフルネスの達人にも浮かんでくる。

マインドフルネスはこれを観察し、自分の心を客観視するものである、と認識をして欲しい。

具体的なこの心の中の声を観察する方法に関しては、『 心をつなげる』に詳しく書かれているので見て欲しい。

 

・短期的な効果に乏しい

マインドフルネスの特性上、1ヶ月以内の短期間で著しい結果は残すことが出来ない(厳密には、学術的に目覚しいものは出るそうだが)。

しかしながら、マインドフルネスの練習をしていくにつれて、相手と自分の認識が改まってくる。

人間は相手に自分の言ってることが伝わらなかったり、思い通りに行かないためにイライラしてしまう。それは、言い方を変えれば、人に期待値をかけており、それを下回ったためにストレスを感じてしまったとも言える。

発達の観点からみて、人間の脳の構造は一つとして同じものはない。同じ環境にいたからといって、同じ価値観を持つなどとは限らない。

まず、その違いというものを自分自身に認識させるというところから出発するのだ。それ相応の時間はかかる。

 

・科学的根拠はない

因果関係は観察されてないが、相関としてはマインドフルネスが精神安定、共感に強い影響を与えることが確認されている。

 

マインドフルネスは1人でできる、心の自律性を高める方法だ。

精神科や心療内科に行くのも否定しないが、精神疾患を患ってた自分としては、ヤク漬けにされた記憶しかないので、おすすめはしない。